fc2ブログ
2009/12/10

茉莉花茶 / ジャスミン茶

ジャスミン茶は白茶、緑茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶のどれにも属しません。
というのも、緑茶にジャスミンの花の匂いを移しているものなので、
「再加工茶」と呼ばれているのです。

本によっては「花茶」という7つ目のカテゴリーを作っています。
私もそれに習ってジャスミン茶は「花茶」に入れることにしました。


お茶の生産地は中国の南部に集中しています。
流通が発達している今でこそ、北にいても新鮮なお茶が飲めますが、
昔の北方の人は新鮮なお茶を飲むことが出来ませんでした。

そこで、質が悪くなったお茶を美味しく飲むための方法として
花の香りを吸着させる方法があみだされたわけです。

今でも北京の人がジャスミン茶を好んで飲んでいるのは
そのためだと思われます。


ジャスミン茶にも種類がいくつかあるのですが、
今回は「工芸茶」と呼ばれる、
大き目の球状の形をした、見た目にも美しいお茶を紹介します。


ころん




80℃のお湯を注ぐと、花がゆっくりと開いていきます。

ゆっくりと




百合と千日紅が中に入っていました。

花開く




光の関係でかなり濃く映っていますが、
実際の茶水はもう少し薄い黄色です。

茶水




ジャスミンの良い香りが部屋に漂い、
匂いと同じくらい濃い味のするジャスミン茶。

私、北京にいるんだなぁ~と感じるひと時です。

└ 花茶 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示
« 澄む空気 | HOME | 蛤蜊油 »